医療情報システムの守備範囲が拡大し、医療情報システムは複数のベンダが提供する複数のシステムが稼動するマルチベンダ化が進んでいます。Integrating the Healthcare Enterprise(IHE)は、このような環境で発生する諸問題を解決するために1999年に北米で誕生し、日本では2001年にIHE-Japanが設立され活動しています。
IHEは、病院情報システム(HIS)、放射線部門システム(RIS)、医用画像管理システム(PACS)、検査部門システム (LIS)などの医療情報システムの相互運用性(情報の連携・活用)を推進する統合化プロジェクトです。近年では、地域連携システムの実現に役立つ仕組みや、ベッドサイドや手術室などに導入する情報システム、モーバイル端末での医療情報の取り扱い、など対象範囲が広がっています。日本では、医用画像の媒体経由の交換方法、地域医療連携における情報連携基盤技術仕様など4統合プロファイルが、医療情報標準化推進協議会(HELICS協議会)の指針となり、さらに厚労省標準規格として採択されています。
本チュートリアルでは、IHEの概要をやさしく解説した後、注目されているIHE統合プロファイル(業務シナリオ)や最新の動向について解説します。内容は、1.IHE活動の概要、2.FHIR Plugathon(FHIRの接続ワークショップ)、3.放射線治療分野の動向、4.PCD分野の動向、5.コネクタソンシールの意義、6.IHE認定技術者の役割とその試験について解説します。
医療情報システムの利用者だけでなく、システムを販売するメーカーの営業や業務担当の方も対象としていますので、ぜひご参加ください。
日時 | 2025年11月12日 (水) 13:50~15:50 |
会場 | アクリエひめじ 4階 401~403(D会場) |
アクセス |
https://www.himeji-ccc.jp/access.html#access または、WEB視聴 (大会様から提供されます) |
主催 | 日本IHE協会 普及推進委員会 |
参加費 | 無料 |