今回のチュートリアルでは、最近注目され、急速に普及しつつあるFHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)を取り上げます。FHIRはHL7協会が開発し、医療情報のフォーマットとWEB技術を取り入れて転送プロトコルを定義しています。このFHIRに対応し、IHEでは多くのFHIRを用いた統合プロファイル(PDQm, PIXm, SVCM、MHD, PCF、QEDmなど)が作成されています。今までIHEの統合プロファイル(業務シナリオ)では、HL7 Version2、Version3がデータフォーマットとして長く用いられてきましたが、FHIRの普及に伴い、データフォーマットと転送プロトコルにHL7-FHIRを用いた統合プロファイルが開発され、既存の医療情報システムにアドオンする形でFHIR対応となっています。FHIRリソースは情報の最小単位ですので、運用ではユースケースに合わせて複数のリソースを組み合わせて利用することが想定されています。コンポジションアプローチでのモデリングが採用され、異なるリソースを柔軟に利用、もしくは異なるリソースとの関係をダイナミックに変更することが可能です。
本チュートリアルでは、「医療現場を支え続ける情報システムの国際標準規格 FHIR」というテーマで、日本IHE協会のFHIR推進WGの活動とともに、現在作成中のWhite Paper『医療情報連携におけるIHE FHIRの利用について』について解説を行います。最後に、コネクタソンにおけるFHIR関連プロファイルのテスト内容の紹介をさせていただきます。
日時 | 2025年7月3日 (木) 13:45~15:45(受付開始13時15分) |
会場 | 第4会場(仙台国際センター展示棟1F 会議室2) |
アクセス |
https://www.aobayama.jp/access/ または、WEB視聴 |
主催 | 日本IHE協会 普及推進委員会 |
参加費 | 無料 |